ばいおぐらふぃ
野中遼哉 (Vo. Gt )
やっさん
彼は金八先生が大好きである。涙よりも先に鼻水を吹き出しながら、生徒にドラッグの恐ろしさを伝えようとする金八先生の姿に感動してしまうと言う。
彼の夢は先生になること。いつか、3年B組を担任する日まで彼はステージでオナニーを歌い続けると鼻息荒めに話していた日が、つい最近のことのように思い出される。
そんな彼がツチノコを発見する。
夜中、ふと目が覚めた。野中氏の両の又の間にツチノコが可愛らしい寝息をたててスヤスヤと眠っていたのだ。
「こいつの名前は由理子にしよう。。」
こうして、野中氏とツチノコ(由理子)の奇妙な共同生活が始まった。
山口卓哉 ( Dr )
MC.ヤマー
動物愛好家である山田君の日課は、部屋に散らかる毛(自分と妹の)を一本一本数えながら拾うことから始まる。
コロコロは使わないという。(気味が悪い)
彼は、自分の通う学校内でその気味の悪さを存分に発揮する。
授業中にはネットサーフィンに興じ、ザリガニの画像かガンダムの画像を見ては、視点の定まらない眼球をグニャグニャに動かしながらヘラヘラと頭を揺らす。(しゅごくキモイ)
そんな彼がドラムのスティックを握れば、たちまちその気味の悪さは消え失せて、足の臭い紅の豚に変貌をとげる。
以下、野中氏にインタビューした際の文章である。
「山口君はとにかく動物を愛しているんだよ。
世界中の人がペットという人生の大切なパートナーを持つでしょう。
そんな感覚ですよ。
バンド自体が動物だ、と仮定して考えると分かりやすいかもしれません。
日々変貌を遂げる「逆襲のカプリコーンズ」という「生き物」の排泄物が「山口くん」なのだと思います」
中舘和香奈 ( Ba )
wakana
彼女が一番初めに立ったステージから見た景色とは、如何なる様相だったのか。
わたしがカプリコーンズを取材し始めて1年が経過した。
日に日にMCの量が増えてゆく野中氏。
微妙にウケを取る山口氏のMC。
「カッコ良さ」を追求する中舘氏。
やっと、逆襲の布陣がそろったという事なのか。
以前、野中氏は中舘氏に対し「本当にカプリコーンズでいいのかな」と懸念を表していた。
しかし彼女の話を聞けば聞く程に彼女は、
「逆襲人」であるとも野中氏は語っていた。
それは一方的な見方なのかも知れないが、しかし徐々に彼女はカプリコーンズに馴染んでいっている様にも見える。
今後、中舘氏がどのような言動を表してゆくのか気になると同時に、
カプリコーンズをどのような「未知」へと運んでゆくのかも気になるところである。
確実に「逆襲のカプリコーンズ」は変化をし続けている。
「変態」をコンセプトに飄々と動く様を見せつけながら、カプリコーンズは確実に、
やつらのその「喉元」に標準を合わせようとしている。
2年目にして、彼ら「永遠の少年少女」は如何に化けてゆくのか。
わたしは一定の距離間を保ちながら見守っていきたいと考えている。